結構気に入った

ええもんひとつ--とびきり屋見立て帖 山本兼一

 

最近、天女様のような女性から、一冊の本を紹介してもらった。

題名の面白さと、天女様は一体何をよむのか...

単純な好奇心から地区図書館で借りてみた。

 

おだやかに、話に引き込まれた。

短編っぽい、一話完結編、通勤電車やふらりと

立ち寄った喫茶店で読むには、ちょうどよい。

 

よろしかったら、どうぞ。

敢えて、詳細は書きません。

純粋に、楽しんでもらいたいから。

デビュー

昨日(10/2)、8月にダンスインストラクターになりたての友人の

地区イベントデビューがあった。受け持ちクラスのイベント初参加。

突然、スタジオオーナーから声がかかったらしく、3回の練習で

当日を迎えた、ということだったが、なかなかの出来栄えで

驚いた。

 

友人が、好きなことを仕事にするっ!と大学進学ではない道を

選んだ時、正直言って、やや冷ややかな気持ちで本人の話を聞いていた。

顔では笑って「すごいじゃん」なんて、応援してる風の声掛けもした。

でも、そんなに世間は甘くないよ、とも思ったのは約1年前。

 

出番を終えた生徒さんたちが、インストラクターを囲んで、満面の笑みで

「ありがとうございました」といっている様子が、観客の頭ごしに見えた。

なんだか、「いいな」と心から思った。友人が羨ましく思えた。

 

相手に気持ちよく「ありがとう」と言ってもらえる機会なんて、

人生の中でどれだけあるんだろう。踊り終えた笑顔はキラキラしていた。

 

若い子は振りをすぐ覚えるけど、

ママたちはなかなか覚えられない。どうすればいいんだろう。

あと1回で仕上げることなんて、到底無理っ。若い子とレベルが違いすぎる。

そんな後ろ向きなことを聞かされた私は、「そんなもんだよ」とも思っていた。

 

当日のママたちは若い子に負けない位、しっかりと、笑顔で踊っていた。

一度も、迷いを感じさせないステップだった。全員で一つの空間を共有していた。

出番を終えて控室に足早に移動する横顔には、満足そうな、輝いた目。

 

結果につなげるられるアプローチ、人を動かす指導力は

なかなか一筋縄ではいかないもの。

友人の横顔も、確かに変わっていた。

そんな横顔に刺激を受けた一日だった。