デビュー
昨日(10/2)、8月にダンスインストラクターになりたての友人の
地区イベントデビューがあった。受け持ちクラスのイベント初参加。
突然、スタジオオーナーから声がかかったらしく、3回の練習で
当日を迎えた、ということだったが、なかなかの出来栄えで
驚いた。
友人が、好きなことを仕事にするっ!と大学進学ではない道を
選んだ時、正直言って、やや冷ややかな気持ちで本人の話を聞いていた。
顔では笑って「すごいじゃん」なんて、応援してる風の声掛けもした。
でも、そんなに世間は甘くないよ、とも思ったのは約1年前。
出番を終えた生徒さんたちが、インストラクターを囲んで、満面の笑みで
「ありがとうございました」といっている様子が、観客の頭ごしに見えた。
なんだか、「いいな」と心から思った。友人が羨ましく思えた。
相手に気持ちよく「ありがとう」と言ってもらえる機会なんて、
人生の中でどれだけあるんだろう。踊り終えた笑顔はキラキラしていた。
若い子は振りをすぐ覚えるけど、
ママたちはなかなか覚えられない。どうすればいいんだろう。
あと1回で仕上げることなんて、到底無理っ。若い子とレベルが違いすぎる。
そんな後ろ向きなことを聞かされた私は、「そんなもんだよ」とも思っていた。
当日のママたちは若い子に負けない位、しっかりと、笑顔で踊っていた。
一度も、迷いを感じさせないステップだった。全員で一つの空間を共有していた。
出番を終えて控室に足早に移動する横顔には、満足そうな、輝いた目。
結果につなげるられるアプローチ、人を動かす指導力は
なかなか一筋縄ではいかないもの。
友人の横顔も、確かに変わっていた。
そんな横顔に刺激を受けた一日だった。